信用経済・信用スコア

【検証】ヤフーは信用スコア事業の大本命?

今年10月、Yahoo(ヤフー)が信用スコア事業への参入を表明、
年内の事業化を目指し実証実験を開始すると発表しました。

ヤフーは何をやろうとしているのか。
他社も参入を表明している中でヤフーが大本命と言えるのか。

について応えていきます。

ヤフーの信用スコア事業の内容とは

ヤフーはヤフーIDに紐付いている自社サービスを使って得たデータを分析し
信用スコアを数値化する信用スコアリング事業への参入を発表しました。

スコアの算出に使われるデータの例

・Yahooオークション、Yahooショッピングの購買データ
・Yahooニュースの閲覧情報
・Yahooで行った検索履歴

これらのデータを使って算出した信用スコア(100点満点)を
提携企業に提供し、提携企業がスコアに応じた新しいサービスを提供できるようにする、
というのが今回の発表でした。

既に提携が発表されている企業は、ソフトバンクとホテル予約サービスの一休などです。
信用スコアの高い顧客には、よりよい料金プランの提供(ソフトバンク)や
優先的に予約を受け付けるサービス(一休)などが考えられます。

同時期に信用スコアへの参入を発表したドコモは金融サービスに特化しているので
ヤフーの方がより広範囲で使えるものを作ろうとしていますね。

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ヤフーは信用スコア事業の大本命、なのか?

結論から言います。大本命です。
なぜか、大きく理由は3つあります。

1. 既存のサービスで蓄積したデータ

ヤフージャパンは1996年からサービスの提供を開始しており、
それから今日に至るまで、Yahooオークション、Yahooショッピングを筆頭に
様々なサービスを提供しながら蓄積してきた膨大なデータがあります。
データは多ければ多いほどより信頼性の高いスコアリングが出来るはずなので
既に蓄積しているデータ量が多いYahooは圧倒的に有利です。

2. アリババとの提携関係から得られる中国での経験

中国では信用スコアが既に普及しており、
それを提供しているのがアリババグループです。
ヤフーとアリババグループは提携関係にあるので
中国で得らた経験を活用することでより効率的に日本へ普及させる策を打ってくるでしょう。

3. PayPayのバズ、認知度

先日太っ腹なキャンペーンで話題になったPayPayはヤフーとソフトバンクの合弁会社です。
PayPayは100億円という巨額をキャンペーンに投じることで
モバイル決済としては後発ながら一気に認知度を上げることに成功しました。
当然ここで得たデータはいずれ信用スコアの算出にも使われることが想定されます。
このままモバイル決済の市場を取る⇒今後のモバイル購買データを独占する、
これを狙っています。

気になる個人情報の扱い

信用スコアを利用することでお得なサービスが受けられるかもしれない
一方で、自分の購買データや検索データを利用されることに
抵抗がある人も少なからずいるはず。

この点、ヤフーはスコアの算出と提携企業への提供は
同意した利用者にのみ行う、と言っているので
必要なければ拒否することも出来ます。

まとめ ヤフーは信用スコア事業の大本命

世の中に新しい技術が生まれる時、多くの場合先に市場シェアを取った企業が強いです。
その点ヤフーは、これまで蓄積してきたデータ、アリババを通して得られる知見、
PayPayを使って獲得していく今後のモバイル決済データと
いう3点から信用スコアリング事業の大本命といって問題ないでしょう。

動向に注目して変化の波を逃さないようにしましょう。