米国株投資

分社化すると株価にはどういう影響があるの?

日本と比べてアメリカの企業でよく起こるのが分社化。
※ちなみに分社化は英語ではspinoffと言います。

少し古いデータですが、1990年から2006年の間にアメリカの株式市場では
800社が分社化されたそうです。
いつあなたの保有銘柄の企業が分社化を発表するか分かりません。
その時慌てないで良い様に今のうちに分社化によって
株価にどんな影響があるのか見ておきましょう。

分社化による株価への影響は

そもそもなんで分社化するのか

企業によってなぜ分社化するのか状況は様々ですが例えば、

・同じ会社としてやってきたんだけど進むべき方向性があまりも違いすぎる場合。
(PaypalがeBayから分社化されたのはこのパターンです)

・会社の中の一つの事業だけが突出して成長しているので
そこを切り離してより投資を集中させるため。
(GEからヘルスケア部門が分社化されるのはこっちのパターン)

などがよくある理由です。

分社化すると株価はどうなる?Paypalの場合

分社化するということはどういうことかというと、
理論的には、下のAとB+Cの合計株価が同じか近くなります。(諸説あります)

A. 分社化される前の会社
B. 分社化後の切り分けられた新しい会社
C. 分社化後の切り分けられなかった残りの部分

Aの株価が例えば今$50だとすると、Bの株価が$30、Cの株価が$20みたいな感じです。

それでは実際に、PaypalがeBayから分社化された時の株価の動きを見てみましょう。

eBay過去5年間のチャート
ebay-chart

PayPal過去5年間のチャート
paypal-chart

Paypalの分社化が完了したのは2015年の7月でした。
eBayは分社化と同時に株価は下落、
Paypalは分社化後1ヶ月ほどすると株価の下落がスタートしています。

※分社化のニュースが発表されたのは2014年9月30日ですが、
その日の株価は前日比+7%になっています。(翌日から下落)

分社化後のPaypal株価、なぜ1ヶ月で下落?

分社化すると既に元の会社の株を持っている人には、
元の会社の株と分社化された新会社の株が手に入るのですが、
元の会社の株を組み込んでいるインデックスファンドは
分社化後の株を投資対象としていないのでそれらの株を売りに出します。
これが分社化後の数ヶ月で株価が下落する理由の一つと言われています。

分社化前後の元会社と分社化された会社の合計全然違いますけど…

今回の分社化の場合、分社化前後の株価の合計がほぼ同じになる
という説には全く当てはまっていません。
株価は市場によって決まるので市場がどちらの会社にも高い期待を寄せていれば、
高い水準のまま推移する様です。

こうやってパターンを見てみると、やはり諸説あってセオリーはなさそうですね。
ただ、ポジティブな分社化のニュースが出ると一旦株価は上がるっていうのは
共通してそうなので短期で小銭を稼ぐならそこだけを狙うのもありではないでしょうか。