米国株投資

【簡単】米国株投資家が知っておくべきキャッシュフローの見方

いざ米国株に投資しよう!となった時に必ず目を通しておくべき財務諸表。
やたら項目が多いし、そもそも英語だしなんだか難しそうですが、
見るポイントを重要なものだけに絞って効率的に情報収集しましょう!

今回はCash Flow(キャッシュフロー)について。
必ず見ておくべき項目はそんなに多くありません。
実際に投資をするより前にざっくり概要を掴んでおきましょう。

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米国株投資家が知っておくべき簡単なキャッシュフローの見方

そもそもCash Flow(キャッシュフロー)って何?

キャッシュフローとはその企業の現金の流れを見るものです。
損益計算書と貸借対照表だと会計上のテクニックのようなもので
業績をよく見せることが出来るらしいのですが、
キャッシュフローはそれが難しい、なので財務諸表の中で実は一番見るべきものと言えます。

キャッシュフローは次の3つの項目で構成されています。

営業キャッシュフロー:その企業の本業での現金の流れ
投資キャッシュフロー:固定資産や株などについての現金の流れ
財務キャッシュフロー;借金の返済、借入についての現金の流れ

それぞれの項目について、実際の銘柄を見ながら解説していきます。

キャッシュフローの見方【Yahoo Financeの使い方】

財務諸表が見られるサイトは色々あるんですが
今回はアメリカ版のYahoo Financeを使います。
https://finance.yahoo.com/

まずはトップページから自分が見たい銘柄の名前で検索。
今回は試しにAmazonについて調べてみます。

目的のキャッシュフローは、Financialsの中、Cash Flowにあります。
今回はよりざっくりとした傾向を掴む、という意図なので
四半期毎(Quartely)では無く、年度毎(Annual)の方を使います

キャッシュフローの見方 -それぞれの項目を説明-

営業キャッシュフロー

Operating Activitiesのところがそれにあたります。一番下のTOTALの値。
営業キャッシュフローとは本業で得た現金のことなので、
プラスだと本業が順調、マイナスだと本業で苦戦している、ということになり、
過去数年間マイナスが続くと危険なサインです。
逆に毎年この数字がプラスで伸び続けていると優良企業と言えるでしょう。

投資キャッシュフロー

Investing Activitiesのところがそれにあたります。一番下のTOTALの値。

投資キャッシュフローはその企業による設備投資や他社株の売買
によって得た現金、を指します。
マイナスだと事業拡大のために積極的に投資をしている、
プラスだと資金繰りに苦労して、保有している株や設備の一部を売却している
ケースが多いようです。

財務キャッシュフロー

Financing Activitiesのところがそれにあたります。一番下のTOTALの値


財務キャッシュフローはその企業が借金を借りる、返すこと
によって得た現金、を指します。
プラスだと新たな借入によって資金調達をしていることになり、
積極投資のための借入、または本業でのマイナスを補填するための借入のこともあります。
マイナスだとアメリカ企業に多い株主還元型の会社の場合、
配当金を出したり、自社株買いによって株価を上げたりということが行われています。
また、借金の返済をした場合もマイナスになります。

良い、悪いキャッシュフローの見分け方

言葉の意味がだいたいわかったところで、
それでは良いキャッシュフロー、悪いキャッシュフローはどうやって判断したら
いいのか見ていきましょう。

パターン1

営業キャッシュフロー;プラス
投資キャッシュフロー;マイナス
財務キャッシュフロー;マイナス

本業でしっかり利益を出していて、さらなる成長のための設備投資をしている。
さらに本業で出した利益を元に、配当金の支払いや自社株買いなどを行い
株主に還元している、といった企業がこのパターンに当たります。
いわゆる優良企業ですね。

※本業で稼いだ以上に設備投資を行いすぎるとお金がなくなっていくので危険。
それをチェックするために営業、投資、財務の3つのキャッシュフローの合計値である
Change in Cash Equivalentsも確認しておきましょう
ここがプラスなら安心です。

パターン2

営業キャッシュフロー;マイナス
投資キャッシュフロー;プラス
財務キャッシュフロー;マイナス

本業で利益が出なかったので、保有している株や設備などの資産の一部を売却して
借金の返済に当てているパターン。
この状態が続くといずれ資産がなくなり、借金返済ができなくなる=倒産に至ります。

パターン3

営業キャッシュフロー;マイナス
投資キャッシュフロー;プラス
財務キャッシュフロー;プラス

本業で利益が出ず、資産の売却だけではカバーしきれないので
さらに借金の借入を行なっているパターン。
危険な状態なので特別な背景がない限り避けましょう。

結局本業の成果である、営業キャッシュフローがプラスで、
きちんと毎年伸びているか、が一番大切です。
1年だけでなくデータがある場合は過去5年分ぐらいは遡って
推移を見ておきましょう。